乳酸菌入りの飼料、プレバイオティクス製品を使っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、乳酸菌が牛に与える好影響について紹介します。
乳酸菌の効果について、改めて知りたいという方にオススメです。
プレバイオティクスとは
乳酸菌入りの飼料には「プレバイオティクス」と書かれていることが多いです。
プレバイオティクスとは、牛の腸内の善玉菌を増殖させることで、宿主(つまり牛)の健康をサポートする成分のことを指します。
つまり、牛の腸内に住む「良い菌」を助かるのがプレバイオティクスです。
乳酸菌が牛に与えるプレバイオティクスとしての効果
乳酸菌スターターや乳酸菌発酵産物を、牛の「腸内細菌叢の改善」や「下痢などの疾病予防」「体重増加」のために使用している農家さんも非常に多いです。
乳酸菌が牛に与えるプレバイオティクスとしての効果としては、次の3つが挙げられます。
- 生菌としてのプレバイオティクス効果
- 死菌の菌体成分の効果
- 乳酸菌生成物質のバイオジェニックス効果
それぞれの効果について、改めて確認しておきましょう。
生菌としてのプレバイオティクス効果
プレバイオティクスとしては、もともと子牛の腸内に住み着いている善玉菌を増殖してくれることが、乳酸菌の特徴です。
善玉菌が増え、活性化すれば、子牛の健康維持に有用と言えます。
菌体成分の効果
乳酸菌の菌体成分効果としては、免疫賦活効果がよく知られています。
免疫賦活とは、簡単に言うと免疫を活発にすることです。
乳酸菌生成物質のバイオジェニックス効果
バイオジェニックスとは、体に直接働きかける乳酸菌の生産物質などを指す言葉です。
乳酸菌の代謝産物は、腸内の有用微生物群の活性化を図ることが知られています。
さらに、乳酸菌の代謝産物が抗生物質的効果をもたらすことも研究されています。
乳酸菌は子牛にとって特に重要
乳酸菌は子牛にとって特に重要です。
牛の腸内の善玉菌・悪玉菌のバランスは、子牛の間に決まるといわれています。子牛期間の中でも、離乳までの早い期間に決まるともいわれており、子牛の時に決まった腸内細菌バランスがその後の生育に影響することが知られています。
そのため、乳酸菌を給与する場合は、出生後の初乳給与と合わせることがオススメです。
乳酸菌入りのプレバイオティクス製品はさまざまありますが、価格と給与しやすさに注目して選んでみてください。
牛用のミラクルアニマルは生きた乳酸菌が入っていることがポイントです。乳酸菌のプレバイオティクス製品は多いですが、生きた乳酸菌が入っている製品は少ないです。サンプル製品も販売されているので、一度お試しください。